鉛バッテリーの劣化 → LFPバッテリーの入手が容易に
我が家のベランダDIY太陽光発電システムは、セットで購入した産業用の鉛バッテリーで運用していました。
すでに運用5年を超えて、鉛バッテリーは完全にヘタっている状態。
太陽が出ている発電中は、とりあえず電力の一時保管場所の役割で使用している状態ですが、夕方になり発電が弱まるとすぐにバッテリーの電力も下がってしまって使い物にならない状態が続いていました。
それでも新しいバッテリーの購入には結構な費用が掛かるのでだましだまし使っていたのですが。。
リチウムイオンバッテリーがほしかったのですが、高価。
100Ahくらいのものが欲しいのですが、10万円くらいしていました。
しかし、近年普及が進み、熱に弱いといった課題の対策もなされるに連れて、種類も増えて価格も安くなってきました。特にリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LFPバッテリー)というのは安全性も高く、さらに私のような庶民にも求めやすい価格になってきました。
更に、リン酸鉄リチウムイオンバッテリー以外は、経済産業省から発火や爆発の危険性が指摘されています。
リチウムイオンバッテリーの種類別能力と安全性
エネルギー密度 | 種類 | 安全性 |
---|---|---|
高い | コバルト系 | 低い |
ニッケル系 | ||
マンガン系 | ||
三元系(NMC) | ||
チタン酸系 | ||
リチウムポリマー系 | ||
低い | リン酸鉄系(LFP) | 高い |
近年の主なリチウムイオンバッテリーの種類と用途
三元系 (NMC系) | 正極にニッケル・マンガン・コバルトを使用 | コバルト系より安全性高い。低温時の放電特性も優れている。 電気自動車や医療機器に利用 |
NCA系 | 正極にニッケル・コバルト・アルミニウム(頭文字をとってNCA)を使用 | ニッケル系の課題である安全性を高めつつ、エネルギー密度も優れている。 電気自動車や医療機器に利用 |
リン酸鉄系 | 正極にリン酸を使用 | 熱に強く安全性高い。他の種類と比較して、唯一経産省から危険性の指摘がない。 安価で製造可能。 電気自動車や電動工具に利用 |
ということで、購入するならリン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LFPバッテリー)一択かと思い、購入に至りました。
購入したLFPバッテリー
LFPバッテリーを使ってみて
断然イイです!!
以上。というくらい(笑)
実感として今まで使っていた産業用鉛バッテリーとの違いは以下の通り。
- 軽い!
- 安定した電圧出力
- 長期間使える(らしい)
新旧バッテリー(鉛バッテリーとLFPバッテリー)の比較
今まで使っていた産業用ディープサイクルバッテリーは、12Vの100Ah。
今回購入したLFPバッテリーも、同じ12Vの100Ahです。
鉛バッテリー | LFPバッテリー | |
蓄電容量 | 100Ah | 100Ah |
重さ | 約 33kg | 約 12kg |
出力電圧 | 12.0~13.0V | 12.7~13.3V |
寿命 | 約3年 | 約10年? |
購入時期 | 2017年9月 | 2022年7月 |
購入価格 | \38,000 | \42,000 |
ということで、2017年9月から約5年経ったら、性能が3倍くらい?のバッテリーが同等の値段で手に入れることができた、といった感覚ですね。
軽さに関しては、鉛バッテリーがすごく重かった(30kg超え!)だけに、LFPバッテリーを持った瞬間、軽さに驚きました。同じ容量なのに、この軽さは断然ありがたい。
出力電圧に関しては、鉛バッテリーよりもLFPの方が少し高め(13Vくらい)です。鉛バッテリーは負荷をかけるとドンドン値が下がっていくのに対し、LFPは負荷を掛けているのに結構安定しています。
以下、一日の出力電圧のグラフの一例を参考までに。
寿命に関しては、実働でどれくらい持つのかこれからですが、バッテリーの性能が良くなった分、今度はパネルの能力劣化が気になるようになりましたね。
引き続き、ベランダDIY太陽光発電ライフをより効果的に活用していきたいと思います。
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