バッテリー診断機(Meltec ML-100)を購入したので、さっそく我が家の太陽光用バッテリーと自家用車のバッテリーを測定してみました。
測定に当たっての初期条件
バッテリー診断機で測定する際に、バッテリーの規格に合わせた初期値を設定する必要があります。
その際にちょっと困ったことがありました。
乗用車用バッテリー
我が家の軽自動車に搭載されているバッテリーはJIS規格の12Vバッテリーです。まぁ普通のバッテリーですね。
上部にJIS規格として「40B19」と記載されています。
このバッテリー診断機ではJIS規格で設定できますので、この規格値で測定すれば問題ありません。
ちなみに、自動車自体は、2017年6月に購入して中古車です。
バッテリーは新品が乗っているとは限りませんね。。(当時確かめませんでした。)
もしかしたらもっと古いものが搭載されているのかもしれません。
太陽光用バッテリー
こちらが測定上、ちょっと問題でした。
このバッテリー、そもそも購入時に長期間使えるものが欲しかったので、産業用バッテリーという区分に属している密閉型ディープサイクルバッテリーです。
購入したバッテリー診断機は12V用の自動車用バッテリー診断機ですが、密閉型にも対応しているので、測定には問題ないと思っていました。
しかし、診断の際に入れる基準値をどうすればよいかが分かりません。
このバッテリー(SEV12-105F)は輸入品で、JIS規格のバッテリーではありません。
JIS規格の設定が使えないので、クランキング電流(CCAの初期値)でバッテリーの種類を設定するようなので、調べてみたのですが分かりません。
そこで、バッテリーの輸入元の会社に訪ねてみたら、以下のような答えでした。
ご質問のCCA値についてですが、CCAは主に自動車始動用バッテリーの
始動性能を図るための数値になります。現在ご使用いただいておりますSEV12-105Fはサイクルバッテリー
(繰り返し充放電を繰り返して使う。)のため、CCAという値の設定はなく、テスターでの寿命確認などは難しいのが現状です。オフィシャルの数値ではありませんが、当社で計測した初期値は800A前後になりますのでご参考までにしてください。
※CCA値はあくまで目安にしかならず容量や寿命を計測するものでは
ありませんので、ご理解をお願いします。
CCA値はスターター用バッテリーに使う値で、ディープサイクルバッテリーでは目安にしかならないようですね。
まぁ、せっかくなので初期値800Aで設定し、測定してみることにしました。
項目 | 太陽光バッテリー | 乗用車バッテリー |
---|---|---|
型名 | SEV12-105F | 40B19 |
開始年月 | 2017年11月 | 2017年6月 |
基準CCA(目安) | 800A | 270A |
使用期間 | 1年3か月 | 1年8か月? |
測定電圧 | 12.88V | 12.34V |
CCA値 | 630A | 200A |
内部抵抗 | 4.7mΩ | 17.4mΩ |
劣化状態 | 62% | 54% |
充電量 | 98% | 58% |
総合評価 | Replace | Charge,Retest |
総合評価には5段階あります。
表示 | 評価 | 内容 |
---|---|---|
GOOD BATTERY | 100%~86% | バッテリーは良好。充電量も十分。 |
GOOD RECHERGE | 85%~51% | バッテリーは良好。充電が必要。 |
CHERGE RETEST | 50%~16% | バッテリーを充電してから再測定が必要 |
REPLACE | 50%~16% | バッテリーの交換時期 |
BAD CELL REPLACE | 0%~15% | バッテリーの交換をすべき |
太陽光バッテリー
初めて測定してみましたのでちょっと基準がよく分かりませんが。。
太陽光バッテリーでなぜか「Replace(交換時期)」とでました。
劣化状態が61%で「REPLACE」の表示が出るんですね。。
実際の使用感では、そこまで劣化している感じもしません。
確かに、電圧の減るスピードが速くなった気はしますが・・。
今まで測定していなかったので、何だかよくわからないのが正直なところ・・。
乗用車バッテリー
ちょっと充電量が足りませんでしたので、後で充電後に測定し直すべきなのでしょうが・・。
太陽光のバッテリーと比較して、バッテリー内部抵抗が大きめの数値が出てきました。
これが問題な気がしますね。。
コメント
[…] っていうか、CCA値は初期設定の800CCAを超えています。 まぁ、もともと以前の記事(※産業用バッテリーは寿命確認できない?)で書いている通り、ディープサイクルバッテリーの測定自体があてにならないし、CCA値は参考程度にしかならないのだと思います。 […]