以前の24ヶ月点検でLLC交換を依頼したら、整備工場からまだ大丈夫と言われました。
それから1年以上経ち、カーDIYへの関心も高まってきたのもあり、愛車のスズキ セルボにて初めて自力でLLC交換にチャレンジしてみました。
業者依頼時の相場価格 | ¥10,000~ |
DIYレベル |
自作のブリーダーについて
専用のブリーダーが必要かなと思いましたが、それなりの値段です。数年に1回の作業のために高額専用工具って、やっぱり躊躇しますよね。
ブレーキフルードブリーダー同様、こちらも自作ブリーダーに挑戦。諸先輩がやっているように、ペットボトルで代用です。

ちなみに、ラジエーターキャップを確認してみたら、内圧値が純正と値の違うキャップが取り付けられていました。
中古車だからといい加減な感じが・・。
これを機に、正しい内圧のラジエータキャップを購入。ついでにドレンコックも新品と交換。
走行距離少なめでも、もう10年超えてる車ですからね。。

作業手順
・リザーバタンク外して古クーラント捨てる
・ラジエーターキャップ外す
・ジャッキアップ
・ウマ掛け
・下からコック開いてクーラント抜く
→洗面器で受ける。ビニル手袋濡れる
・コック締める(コック交換)
・ジャッキダウン
・リザーバタンクを元の位置に
・ペットボトル設置、新クーラント補充
・アッパーホースを揉んでエア抜き
・エンジン始動
・外気入れ、A/Cオフ、暖房MAX(暖房エリアに冷却水を流すため)
・暖房が出てきたら、暖房は消す
→3000回転で5分
・ラジエターホースを揉んでエア抜き
・ラジエーターファンが回るまで暖機続ける
・エアーが出てこなくなるまで
→ファンが2回回る迄が目安。
・ペットボトルの残りをスポイトで吸いとる
・リザーバタンクに新クーラントをMAXまで入れる
作業所感
古いクーラントを抜く
ドレンコックが固いという噂もありましたが、普通に開きました。
古いクーラント(冷却水)を抜いて、ラジエータチューブをもみもみしたりして、なるべく吐き出させて、新品コックに交換。
いずれ、チューブも交換しないといけないだろうなという印象。


新クーラントの準備
LLCは直接注げるものではなく、希釈用を購入。
希釈は水道水でも良いという意見もありますが、沖縄の水道水は硬度が高めなのもあり、一応精製水を購入。
希釈割合は、30%程度となるように量をあらかじめ計算しておき、最初に原液を入れて、その後は精製水を入れました。

エア抜き作業が必要な理由
LLC(冷却水)交換時は、エア抜き作業が必要とのこと。
何故この作業が必要か?
通常水温は80~85℃付近で安定。
エンジンの高回転負荷時やエアコン使用時の熱風混入時以外は100℃を超えないそうです。
そのため、涼しい日に普通に走る分にはエア抜きは必要ないんだとか。
しかし、それ以外の場合のエンジン高負荷時に水温が100℃を超えるような時に問題が起こるらしい。
ラジエータキャップで圧力を上げて、大気圧より高くなるように設定しています。そうすると、沸点が110~120℃くらいになり、なかなか沸騰しなくなるとのこと。
鍋の内圧を高めて、沸点の高い水で調理をする圧力鍋の構造に似てますね。
そうすることで、冷却水が早く沸騰してしまってエンジンがオーバーヒートしてしまうことを防いでいるわけです。
しかし、これは飽くまでも冷却水に空気が含まれていない場合。
空気が含まれていると、冷却効果が低下します。
空気は温めると膨張するため、冷却水がエンジンを冷やす面積が減るため、冷却効果が下がり、オーバーヒートしやすくなる、という理由です。
エア抜き作業
ペットボトルの中身を液状態を見ながら、エンジンを掛けてチューブをもんだりしながら、空気を抜いていきます。
15分くらい繰り返して、なんとなく落ち着いてきたので、終了。
初めてのLLC交換作業にしては、大きなトラブルもなく、無事終えられたので、及第点とします。

新しい冷却水とラジエーターキャップで気持ちもスッキリ。
情報を上げてくれていた諸先輩に感謝です。
↓数年後、ラジエーターホース交換にもチャレンジしてみましたよ↓
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