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電験三種 電力:気になった語彙・語句

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気になった語句

電験三種を学習していく上で、日常会話では使われない専門用語がたくさん出てくる。問題を解く中でなんとなくのイメージで理解しているつもりでも、勘違いしている場合もある。

そこで、個人的に気になった語彙・語句をまとめてみた。

誘電体

誘電体(ゆうでんたい、Dielectric)は、物理学や電気工学において使用される用語。
一般的には、電気絶縁体とも呼ばれます。

誘電体は、電気を通しにくい性質を持つ物質です。これは、誘電体が内部に自由電荷の移動がほとんど起こらないためです。誘電体は、電気絶縁体として機能し、電場を効果的に保存または集中させることができます。

一般的な誘電体の例 )

ガラス、プラスチック、陶磁器、木材、空気、水など

誘電体は、電気容量やキャパシタンスの概念とも関連しています。キャパシタンスは、誘電体の性質に基づいて電荷を蓄える能力を表す指標です。誘電体を使用することで、電荷を蓄えるためのキャパシタンスを高めることができます。

コンデンサ(キャパシタ)は、誘電体を使用して電荷を蓄えるための装置です。また、電気絶縁や絶縁体の役割を果たすために、配線や回路の絶縁材料としても使用されます。

誘電体は電気を通しにくい性質を持つため、電気絶縁体として使用され、電場を保存や集中させるために重要な役割を果たします。

「誘電」と聞くと、まるで電気を誘うようで電気が流れる物質のことかと勘違いしていた。

「誘電体」=「絶縁体」だった。

なお、「誘電体損」は、ケーブルの絶縁被覆部分に流れる電流のうち,抵抗成分に流れる電流による損失のこと。被膜が古くて劣化してくると、誘電体損は大きくなる。

誘電正接

誘電体内での電力エネルギーの損失の度合いを表す数値。
コンデンサ内での電気エネルギーの損失の度合いを表すことも多い。

電気機器に用いられる絶縁油は、誘電正接(誘電損)が小さいものを使用する

2つの誘導障害:静電誘導と電磁誘導

高圧送電線などから通信線が受ける誘導障害には、静電誘導と電磁誘導の 2 種類がある。

静電誘導電磁誘導
誘導源電圧成分
送電線路と通信線路間のキャパシタンス(静電容量)を介して、通信線路に誘導電圧が発生
電流成分
(送電線に地絡故障が発生して過大な地絡電流が流れた時など)
相互インダクタンスを介して誘導電圧を発生
誘導電圧は、送電線と並行する長さに比例
イメージ
障害例受話器に誘導電流が流れて、商用周波数の雑音が入るなどの通信妨害を起こす。通信機器の雑音・破壊
作業員に危害を加える
対策(静電誘導特有)
・2回線垂直配列鉄塔では、相配列を逆相配列にする
・アルミニウムの遮蔽層がある通信ケーブル
・誘導遮蔽ケーブル
(共通)
・通信線は、送電線から距離をとる
・送電線のねん架
・通信線との間に遮蔽線を敷設する
・通信線に光ファイバケーブルを使用
静電誘導と比べて、遮蔽が簡単ではない
(電磁誘導特有)
・中性点の接地抵抗を大きくする→地絡電流を小さくする
・事故電流を速やかに遮断する
(共通)
・通信線は、送電線から距離をとる
・送電線のねん架
・通信線との間に遮蔽線を敷設する
・通信線に光ファイバケーブルを使用
2つの誘導障害

地絡と短絡の違い

※一般社団法人電気学会HPより
地絡短絡
事象電線と大地が接触
→大地に電流が流れる
電線と電線が接触
→大電流が流れる
注意点電気設備が充電状態となり、感電事故が起こりやすい電線の溶断、発電機・変圧器の焼損など、火災事故につながる
原因・落雷
・樹木や重機などが、電線と接触
・被覆の経年劣化で導体部分が露出し、電線と大地が接触
・電線の被覆の経年劣化
・異物の接触
・遮断機の操作ミスによって発生したアークなどにより電線間が接触
安全対策・基本は保護接地
・地絡継電器や漏電遮断器による電流の遮断
ヒューズや配線用遮断器、過電流継電器

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