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電験三種 理論:インピーダンスとリアクタンスの違い

理論
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電験学習の理論を学んでいると、「インピーダンス」や「リアクタンス」、「インダクタンス」に「キャパシタンス」さらには「インダクタ」や「リアクトル」など、普段聞き慣れず、学校教育の普通科では習わない『交流』で使うカタカナ用語が飛び交う。

最初は意味が分からないので、ただただ困惑・・

改めて意味から確認して整理しないとな、と感じてまとめてみた。

インピーダンスとリアクタンス

インピーダンスは、交流回路での「抵抗」を意味するらしいことは分かったのだが、リアクタンスも同じ交流回路での「抵抗」を意味するらしい。

あれ、どう違うのかな?と感じたので、確認したら、以下の図のように、インピーダンスは「抵抗」と「リアクタンス」を合わせたもの、だということ。

インピーダンスとリアクタンス

Electorical Infomationより抜粋

確かに「抵抗(レジスタンス)」は、直列回路でも並列回路でも両方において電気の流れを妨げるものだ。

しかし、「コイル」や「コンデンサ」は交流回路においてのみ、電気の流れを妨げる性質がある。
そして、コイルのことをインダクタ、コンデンサのことをキャパシタと呼び、計算上の固有の係数をそれぞれインダクタンス、キャパシタンスと言うらしい。

※ちなみにコイルの呼称は用途によって変わる

用途呼称備考
信号系回路「コイル」
電源系回路「インダクタ」
電源系回路
(高電圧・高電流)
「リアクトル」分路リアクトルなど

同じようなものなのに、使われる用途によって呼び方が変わるのね。

カタカナややこしいけど、慣れないとね。。

ちなみに、コイルとコンデンサの抵抗のような電気の流れを妨げる性質が以下の名称や意味で呼称されている。

コイルとコンデンサの性質

要素名イメージ固有の定数電流を妨げる性質備考
コイル
(インダクタ、リアクトル)
「バネ」
インダクタンス L誘導性リアクタンス XL [Ω]
電圧に対して位相が90度遅れ
リアクタンスは周波数に比例
コンデンサ
(キャパシタ)
「バケツ」キャパシタンス C容量性リアクタンス XC [Ω]
電圧に対して位相が90度進み
リアクタンスは周波数に反比例

でもって、抵抗やコイル、コンデンサなど、回路全般の要素において、電気を妨げる性質を合わせたインピーダンスという値が、以下の式で表されるというわけ。

インピーダンス Z[Ω] 、抵抗 R[Ω]、リアクタンス X[Ω]とすると、

Z = R + j X

まとめると、

リアクタンスは、交流回路のコイルやコンデンサにおける抵抗値

インピーダンスは、抵抗も含めた交流回路全体の抵抗値

ってところでしょうかね。

さて、言葉の意味が分かったところで、ようやく計算問題に取り掛かれるかな。。

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